息子の誕生

健康な妊婦、順調な妊娠、予定通りに始まった陣痛…

私が自力で産めずに緊急帝王切開になってしまった以外、それは絵に描いたように理想的な、小さな命の始まりでした。
食べることが大好きな母親から産まれた息子は体重3900グラム、身長55センチの大きな赤ちゃんでした。

一方私、母親のほうはと言うと…今から思えば産後うつだったのだと思います。突然開腹して取り出されたわが子を認識できず、神経が高ぶって眠れない日々が続きました。陣痛が就寝時刻に訪れたこともあり、出産前後4日間はほとんど寝ていないと思います。産科医が個室を訪ねてきたとき、何かを聞かれても言葉の代わりに涙しか出なかったのを覚えています。

オペ室から個室に移動してまもなく、夜勤の看護師が息子の人性初の注射を射ちにやってきました。ビタミンK注射です。新生児のかかとにうつのですが、あのときの息子の泣き叫ぶ声は多分一生忘れられないと思います。その声は私に、これから訪れる不幸の連鎖を予感させるものでした。

産まれたばかりのわが子を抱き、喜びに満ち幸せであるはずの時間、私は言葉では言い表せない恐怖におびえながら泣いてばかりいました。

投稿者: Nora

カナダに住むシングルマザー。自閉症診断を受けた一人息子をバイオメディカル療法(代替療法)で回復させた経験から、現代社会の落とし穴に気づき、クリーンな生活の必要性を実感する。当ブログでは我が家で試した自閉症児の療育法や、家庭で実践した発達障害克服法を紹介していく。

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