惨めな赤ん坊

赤ちゃんの泣き声が癇に障る感じでうるさいのは、未発達で産まれてくる人間の赤ん坊が、(誰でも良いから)大人に世話をしてもらうための生物的本能(策略)だと言われています。目覚まし時計の音を止める感覚で、大人は本能的に世話をしてしまうのだと。

それにしても、息子の火のついたような泣き方は異常でした。通りすがりの見知らぬ人々に「まあ、肺活量の多い子ね!」と、よく嫌味(?)を言われたものです。空腹、不快、眠気だけでなく、抱っこの状態からちょっとベッドや床に置かれただけでも激しく泣き喚きました。一日中ずっと抱っこしたままの慣れないワンオペ育児。元夫が仕事から帰ってくるまで丸一日、飲まず食わず出さずの日々が続きました。当然ストレスと栄養不足で母乳は出ません。ミルクは缶入りのフォーミュラを飲ませていました。

夏生まれの赤ちゃんは、お外デビュー出来る頃には冬真っ只中。カナダの冬は凍り雨か雪の連続。当然移動は車、行き先はショッピングモールなんかになるわけですが、運転中もモール内でも大音量で泣きっぱなし。家の外に出るのも相当のストレスでした。毎日毎日、泣き止まない惨めな赤ん坊を朝から晩まで抱えながら私は心身ともに弱っていったのです。

夜、悪戦苦闘の末にやっと眠りに落ちたわが子の寝顔。子守唄にも歌われる「寝た子の可愛さ」を感じるべき瞬間、私は不吉な予感に苛まれながら、ひとり怯えて泣いていました。

投稿者: Nora

カナダに住むシングルマザー。自閉症診断を受けた一人息子をバイオメディカル療法(代替療法)で回復させた経験から、現代社会の落とし穴に気づき、クリーンな生活の必要性を実感する。当ブログでは我が家で試した自閉症児の療育法や、家庭で実践した発達障害克服法を紹介していく。

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